生後5か月を過ぎると、赤ちゃんの体は徐々に固形食を受け入れる準備を始めます。しかし、初めての離乳食に挑戦するママにとって、いつから、どのように始めたらいいのか戸惑うことも多いでしょう。離乳食の進め方を知らないために、赤ちゃんに必要な栄養が足りなかったり、食べ過ぎによる消化不良を引き起こしてしまう可能性もあります。そこで本記事では、離乳食の基本的な進め方について、段階に応じたポイントを詳しく解説します。ママの不安を解消し、赤ちゃんの健やかな成長をサポートする情報をお届けしましょう。
離乳食を始める前に、まず赤ちゃんの体の発達状態をチェックしておくことが大切です。首がしっかりと座って、支えなしでも座れるようになっているか、口に運んだ食べ物を舌で上手に動かせるか、スプーンを口に入れても舌で押し出さないかなど、いくつかのサインを確認しましょう。これらの目安を満たしていれば、離乳食デビューの準備は整ったと言えるでしょう。
赤ちゃんが離乳食を始めるタイミングは個人差がありますが、生後5～6か月頃が適期とされています。ただし、必ずしもこの月齢で始めなければならないわけではありません。赤ちゃんの成長や発達の様子を見極めながら、無理のないペースで進めていくことが肝心です。焦らずに赤ちゃんのサインを見逃さないよう、注意深く観察していきましょう。
1. 離乳食デビューのママ必見！
離乳食を始めるタイミングは、赤ちゃんの成長や発達の目安を見極めることが大切です。一般的に生後5～6か月頃が適期とされていますが、個人差があるため、以下のサインを参考にしてください。
- 首がしっかり座って、支えなしでも座れる
- 舌で食べ物を前から後ろへ動かせる
- スプーンを口に入れても舌で押し出さない
赤ちゃんがこれらの発達サインを示していれば、離乳食を始めるのに適した時期と言えるでしょう。ただし、離乳食を始めるタイミングは赤ちゃんによって異なります。早く始めたからと言って、必ずしも上手に食べられるようになるわけではありません。あくまでも目安として捉え、赤ちゃんの様子を見ながら、柔軟に対応していくことが大切です。
ポイント：赤ちゃんの成長に合わせて、無理のないペースで離乳食を始めましょう。
2. 生後5か月〜6か月 離乳食スタート
離乳食をスタートする際は、1日1回、1さじ程度の少量から始めるのがおすすめです。10倍粥やすりつぶした野菜など、なめらかなペースト状のものを用意しましょう。慣れてきたら、1さじを2～3回に分けて食べさせます。食材は、アレルギーの心配が少ない、おかゆ、さつまいも、にんじんなどから試してみてください。2週間ほど同じメニューを続け、体調変化がないか確認します。
最初は、母乳やミルクだけでも必要な栄養は十分に得られるので、離乳食の量はごく少量で問題ありません。むしろ、無理に食べさせようとすると、嫌な思いをして食べることを嫌がってしまうかもしれません。赤ちゃんが興味を示し、自ら口を開けて食べようとする様子を見せたら、スプーンで優しく口元に運んであげましょう。
ポイント：赤ちゃんのペースに合わせて、無理なく進めることが肝心です。
3. 離乳食開始して1か月すぎたら
離乳食に慣れてきたら、食材の種類を増やしていきます。7倍粥くらいの固さにして、野菜や豆腐、白身魚などを加えましょう。1日2回食に進み、1回あたり大さじ3～5杯ほどを目安に量を増やします。食べ慣れない食材は、初めて口にするときに拒否反応を示すこともありますが、無理強いはNGです。嫌がる食材は一旦避け、日を改めて再挑戦しましょう。
赤ちゃんの食べっぷりや便の状態を確認しながら、少しずつ食材の種類を増やしていきます。アレルギー反応が心配な食材は、1週間以上の間隔を空けて慎重に試していきましょう。赤ちゃんに合った食材選びのコツは、旬のものを取り入れたり、口当たりの良いものから始めたりすることです。
ポイント：食材選びは栄養バランスを考え、赤ちゃんの好みも大切にしましょう。
4. 離乳食のあげ方
離乳食は、授乳の後に少量与えるのが基本です。空腹時は母乳やミルクをしっかり飲ませてから食べさせましょう。離乳食の時間は20分程度を目安とし、赤ちゃんが飽きてきたら無理に続けずに終了します。食事の時は、赤ちゃんの目線に合わせて優しく声をかけながら、スプーンで口元へ運びます。むせたり、嫌がったりしたら、さっと口元を拭いてあげましょう。
離乳食のあげ方で特に気を付けたいのは、赤ちゃんの自発的な意欲を尊重することです。むやみに口を開けさせたり、泣き叫ぶまで無理強いしたりするのは厳禁です。赤ちゃんが自ら口を開けるのを待ち、飲み込むまでゆっくり時間をかけてあげましょう。食事に集中できるよう、見せかけの飛行機スプーンなどは避けることをおすすめします。
ポイント：楽しい雰囲気作りを心がけ、赤ちゃんのペースに寄り添いましょう。
5. 調理方法
離乳食は調理法も大切なポイントです。食材は、できるだけ薄皮をむいて細かく刻んでから、柔らかくなるまでよく煮ましょう。つぶしたり、裏ごししたりして、なめらかなペースト状に仕上げます。調味料は控えめにし、だし汁などの風味付けを工夫すると良いでしょう。電子レンジを使う場合は、ラップをかぶせて加熱ムラを防ぎます。
手づかみ食べができるようになってきたら、柔らかく煮た野菜や豆腐を一口大に切って用意してあげましょう。自分で掴んで食べることを楽しめるようになり、いろいろな食感を体験できます。また、食欲をそそるような盛り付けを意識するのもポイントです。色鮮やかな食器を使ったり、飾り切りをしたりするなど、見た目にもこだわってみてくださいね。
ポイント：赤ちゃんの消化吸収力に合った、やわらかさと大きさを心がけましょう。
6. 与える目安量
1回に与える離乳食の量は、赤ちゃんの月齢や体格によっても異なります。以下の目安を参考に、徐々に量を増やしていきましょう。
・5～6か月：大さじ1～2杯
・7～8か月：大さじ3～5杯
・9～11か月：大さじ6～7杯
・12か月～：大さじ8～10杯
必要な量はあくまで目安であり、食べ残しがあっても問題ありません。赤ちゃんが欲しがる様子を見ながら、加減を見極めることが大切です。
また、1日の食事のリズムも、徐々に整えていくことが大切です。朝昼晩の3回食に加えて、1日2回の間食を取り入れるのが理想的でしょう。1歳を過ぎたら、大人と同じ食事のタイミングを意識し、食事のマナーについても伝えていきましょう。
ポイント：赤ちゃんの食欲や成長に合わせて、柔軟に量を調整しましょう。
7. まとめ
赤ちゃんの離乳食は、成長過程に合わせて段階的に進めていくことが何より大切です。最初は、赤ちゃんの様子をよく見ながら、ゆっくりと食材の種類や量、固さを変化させていきましょう。それぞれの時期に適した与え方を知り、バランスの取れた食事内容を心がければ、スムーズに進められるはずです。赤ちゃんが楽しく食べられるよう、ママが上手にサポートしてあげてくださいね。離乳食づくりは、赤ちゃんとの大切なコミュニケーションの時間でもあります。温かい言葉をかけながら、愛情たっぷりに食事を作ってあげましょう。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、回数を重ねるごとに、きっと要領が掴めてくるはずです。体調管理にも気を配りつつ、赤ちゃんの健やかな成長を見守っていきましょう。